昔私が小六のとき。
大風のデカイのが来て震え上がったことを思い出します。
今みたいに情報がない時代のことですから
台風が通りすぎても少し風が強いなあくらいで済んじゃうんですが。
その時はそんなんじゃあすみませんでした。
かの有名な伊勢湾台風です。
私の家は田舎でしたので母屋の他に作業小屋それからもう一軒
作業小屋には牛も居たと思います。
夕方からの大風ですその時代には台風とは言わずに大風と言ってました。
夜が更けるにつれ風が強くなり作業小屋が風が強く吹くたびに揺れるのが解ります。
作業小屋と云っても30坪くらいの建物です中には農機具 稲藁 牛 収穫したイモ類
2階建です それが30センチくらい風に押されて動くんです。
それを見ていて震え上がり母屋の柱にしがみついていました。
ところがその母屋も揺れているんですなあ。
これにはもうビックリ
親父が母屋が壊れたら裏の堤防の窪地のところへ行けという指示。
だんだん風が強くなり親父は部屋の畳を剥ぎ廊下のガラス戸に立てかけはじめました。
私の家は雨戸がなくガラス戸だけでした
そのガラス戸が内側に反ってくるんです。
震えながらも畳を立てかけるのを手伝い早く静かにならないかと思い
柱にしがみつきながら知らず知らずに眠っちゃたんですねえ。
気が付いたらもう朝。
風は吹き返しが少し吹いているだけでした。
作業小屋もちゃんと立っています。
西の家も立っています。
家屋の被害はない様です
外で親父が何か言っています。
外に出るとなんと今度は水です。
結局 母屋の床下まで水が入りました。
昔から水害の多い土地ですのでかなり地盤のかさ上げはしてあるんですけどねえ。
同じ町内の中では床上浸水の家がかなり有ったみたいです。
今では締め切ってあるんですがその時の堤防はカスミ堤でした。
情報の伝達手段の少ない時代でしたので世間の被害が耳に入るまで2~3日かかったんじゃないかねえ。
名古屋では5000人超の人が亡くなったみたいでしたねえ。
まあ はるか昔むかしの体験談でした。
今度の11号はこの地域での被害はなさそうですが
被害の出た地方の方々 お見舞い申し上げます。
被害が出ないようお祈りしておきます。
いやいやまだ12号が控えていますどうぞお気を付けを。
赤いの行きたいなあ
・・・END・・・。